プリント配線板とは?
プリント配線板は、あまり目にする機会はありませんが、皆さんが普段から使っているスマートフォンやパソコン、テレビなどの電気製品の中に組み込まれた、主に緑色をした板状の電子部品のことです。
プリント配線板の役割
プリント配線板の役割は、電気を通さない材料(絶縁基板)の上に、抵抗器、IC、コンデンサなどの電子部品をはんだ付けなどによって取り付け(実装)、電子部品同士を電気の通る道(電子回路=配線)でつなげてあげることが主な役割になります。プリント配線板の電子回路により電気を送ることによって、私たちの身の回りにある電気製品が便利に使えるようになるわけです。
プリント配線板の実用化により電子機器製造は飛躍的に合理化され、大量生産が可能になり、製品の品質も安定するようになりました。
プリント配線板の種類
大きくは4つに分類
- 1.リジッド基板(PWB) = 硬い板状
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- 多いのは緑色の板、プリント配線板 = リジッド基板を指すことがほとんどです。
- 2.フレキシブル基板(FPC) = 曲がります
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- フィルム状の基板、ワイヤーの代わりに使えます。
- 今のスマートフォンの主流です。
- 3.リジッドフレキ基板 = リジッド基板 + フレキシブル基板
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- PWBとFPCが一体化されているもの。
- コネクタ要らずで、基板間の接続が可能です。
- フレックスリジッドと呼ぶメーカーもあります。
- 4.メタルベース基板 = 放熱性を高める基板
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- アルミまたは銅の上にリジッド基板を付けます。
- LED搭載の照明用途として活用されています。
プリント配線板の構造は多層板化へ
絶縁基板の片面、両面に電子回路を配置しても、なお必要な電子回路が収容できない場合などは配線のある層を3層以上に増やしていきます。一般的には4、6、8といった偶数層で増やしていきます。これを多層板と言います。
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片面基板
片方の面にしか配線が無いので片面基板
配線が交差するような複雑な回路を構成することができません。
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両面基板
両面に配線があるので両面基板
配線の立体交差が可能になり、片面基板より密度の高い配線が可能。
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多層基板
配線層が多数あるので多層基板
イメージはマンション。内部にも配線する層を作ることで高密度化。
身近なところで使われています
プリント配線板は、私達の身の回りにある生活でとても身近な物に使用されています。
どんな電子機器製品に使用されてるのかご紹介していきます。
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